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犬のシャンプー後に耳に水が入ったら要注意!放置してはいけない理由と安全な対処法

シャンプーが終わって、愛犬がブルブルッと体を振る。よくある光景ですよね。耳に水が入ってしまったときも、「これで出たかな」と、そのままにしてしまう方は少なくありません。

多くの場合、犬は頭を振って耳の水分を自分で飛ばします。ただし、耳の奥に水やシャンプー剤が残ると、湿った環境が続いてしまうことも。今回は、放置してはいけない理由と、自宅でできる安全な対処法をわかりやすくご紹介します。

目次

犬の耳に水が入ると何が起こる?まず知っておきたい基礎知識

犬の耳は水が残りやすい構造です

犬の耳の穴は、人の耳のようにまっすぐではありません。入り口から下へ伸びたあと、奥に向かって曲がるL字型に近い構造になっているんです。

そのため、入り口付近の水分は頭を振って出せても、耳道の奥に入り込んだ水まで完全に取り除けるとは限りません。たれ耳の犬や、耳の中に毛が多い犬は、特に湿気がこもりやすい傾向があります。

問題は「水」よりも湿った状態が続くこと

耳に少し水が入っただけで、すぐに病気になるわけではありません。健康な犬なら、自然に水を排出できるケースも多いものです。

ただし、耳の中が長時間湿ったままだと、細菌やマラセチアと呼ばれる酵母菌が増えやすくなります。耳の皮膚がふやけたり、シャンプー剤の刺激が加わったりすると、外耳炎につながる可能性もあるのです。

外耳炎は身近な耳のトラブルです

外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの「外耳」に炎症が起こる状態です。耳をかく、頭を振る、耳を床にこすりつけるといった行動が見られることがあります。

さらに進むと、耳のにおいが強くなったり、赤みや耳垢が増えたりすることも。最初は「少しかゆいのかな」という程度でも、放置すると痛みを伴う場合があるため、早めの観察が大切なんです。

放置してはいけない理由と、注意したいサイン

水分とシャンプー剤が刺激になることも

耳に入ったのが水だけでなく、泡やシャンプー剤だった場合は、より注意が必要です。洗浄成分が耳の皮膚に残ると、刺激やかゆみの原因になることがあります。

すすぎが不十分なまま乾いてしまうと、ベタつきやにおいにつながることもあります。とはいえ、耳の奥をきれいにしようとして、家庭で何度も洗い流すのはおすすめできません。かえって水分を奥へ押し込む可能性があるからです。

こんな仕草が続いたら要チェック

シャンプー後に一度ブルブルと頭を振る程度なら、よくある反応です。しばらくして落ち着くなら、耳の入り口を乾かしながら様子を見てもよいでしょう。

一方で、何度も頭を振り続ける、片方の耳だけをしきりにかく、耳を触られるのを嫌がるといった様子には注意してください。耳が赤い、腫れている、においが強い、黒っぽい耳垢や液体が出る場合も、見過ごさないほうが安心です。

症状があるときは無理に触らない

犬が痛がっているときに、耳をのぞき込んだり、何度も拭いたりすると、さらに刺激してしまうかもしれません。嫌がるのを押さえつけてケアするのも避けたいところです。

特に、耳から出血している、強い痛みがある、首を傾けている、ふらついているといった場合は、単なる水残りとは限りません。自宅で様子を見続けず、早めに動物病院へ相談しましょう。

耳に水が入ったときの安全な対処法

まずは犬自身に頭を振ってもらう

シャンプー後は、犬が自然に頭を振る時間を少し待ちましょう。無理に頭を固定せず、周囲にぶつかる物がない安全な場所で、自由にブルブルできるようにします。

この動きで耳の入り口近くの水分が飛ぶことがあります。驚かせてさらに動かす必要はありません。落ち着いた声をかけながら、次のケアへ進みましょう。

見える範囲だけをコットンで拭く

清潔で柔らかいコットンやガーゼ、乾いたタオルを使い、耳の入り口と耳介の内側をそっと押さえるように拭きます。こするのではなく、水分を吸い取るイメージです。

耳の穴の中へ指を入れたり、コットンを奥まで押し込んだりしないでください。犬用綿棒を使う場合も、目で確認できる入り口付近だけにとどめます。耳垢を奥へ押し込んだり、皮膚を傷つけたりするおそれがあるためです。

ドライヤーは距離と温度に気をつける

体を乾かすときは、耳のまわりもしっかり乾かします。ドライヤーを使うなら、弱い風量と低めの温度にして、犬の体から十分に離してください。

耳の穴へ直接、強い風を当てるのは避けましょう。熱さや音で犬が怖がるだけでなく、風圧が刺激になることもあります。タオルで水分を取ってから、耳の外側を短時間ずつ乾かすと負担を減らせます。

受診の目安と、次回のシャンプーでできる予防

頭振りが続くなら動物病院へ相談

耳の入り口を拭いて乾かしたあとも、頭を振る、耳をかく、落ち着かないといった行動が続くなら、耳の奥に水分や異物が残っている可能性があります。飼い主が見える範囲だけで判断するのは難しいものです。

症状が数時間たっても続く場合や、翌日になっても改善しない場合は、動物病院へ連絡しましょう。耳のにおい、赤み、耳垢、痛みがあるときは、早めの相談が安心です。

自己判断で耳道を洗浄しない

「水を流せば出るかも」と考え、シャワーやスポイトで耳の中を洗うのは避けてください。鼓膜の状態がわからないまま洗浄すると、炎症を悪化させる可能性があります。

耳の洗浄液や点耳薬も、以前に使ったものを自己判断で再使用するのではなく、必要性や使い方を確認してからにしましょう。耳の病気は原因によってケアが変わるため、家庭での追加処置が逆効果になることもあるんです。

耳に水を入れない洗い方を意識する

シャンプーでは、耳の穴にシャワーを直接当てないことが基本です。顔や頭まわりは手ですくったぬるま湯を使い、耳の入り口をふさぐようにしながら、少しずつ流すと水圧を抑えられます。

洗う前に耳の内側へ乾いたコットンを軽く当てておく方法もありますが、奥へ押し込まないようにしてください。シャンプー後は耳まわりまで丁寧に乾かす。このひと手間が、トラブル予防につながります。

犬のシャンプー後の耳に関するよくある質問

Q1. 犬が頭を一度振っただけなら大丈夫ですか?

一度や数回、頭を振っただけで、その後いつも通りに過ごしているなら、急いで心配しすぎなくてもよいでしょう。犬は耳に入った水分を出すために、自然に頭を振ることがあります。

ただし、何度も繰り返す、片耳だけを気にする、耳をかくといった様子が続く場合は別です。耳の入り口を優しく拭いて乾かし、それでも落ち着かなければ動物病院へ相談してください。

Q2. 綿棒で耳の奥まで拭いてもいいですか?

耳の奥まで綿棒を入れるのは避けましょう。犬の耳道は曲がっているため、見えない場所をきれいにしようとして、耳垢を奥へ押し込んだり、皮膚を傷つけたりすることがあります。

自宅で行うのは、耳の入り口や耳介の内側など、目で見える範囲の水分を軽く取る程度にしてください。奥の汚れや水分が気になる場合は、無理に取らず相談するのが安全です。

Q3. 水遊びのあとも同じケアでよいですか?

基本的には同じです。水遊びやプールのあとも、頭を振ったあとに耳の入り口と耳介の内側を優しく拭き、体と耳のまわりをしっかり乾かします。

たれ耳の犬や、耳のトラブルを繰り返しやすい犬は、特に丁寧に観察してください。数日たっても耳をかく、頭を振る、においがする場合は、早めに受診しましょう。

犬のシャンプー後に耳へ水が入っても、すぐに深刻な状態になるとは限りません。大切なのは、見える範囲を優しく拭き、耳のまわりを乾かし、異変がないか観察することです。

反対に、綿棒を奥まで入れる、強いシャワーを当てる、自己判断で何度も洗浄するといった行動は避けたいもの。愛犬が頭を振り続けているなら、「そのうち治るかも」と長く待たず、早めに相談してくださいね。

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